秋の訪れとともに、我が家の茶の間ではこたつの支度が始まります。
わが家の茶の間にあるこたつ、一見普通のこたつに見えますが・・・


掘りごたつになっているのです。しかも熱源は電気ではなく、炭。
目次
炭火の掘りごたつ
毎年、秋の気配が深まる10月になると、こたつを出します。
最初に火を入れた炭をそっと入れ、その後は炭をつぎ足しつぎ足し、春の訪れまで火種を絶やさずに過ごします。
温度の加減は、火のついた炭にかける灰の具合で決まります。
少し肌寒いときは灰をよけ、赤々とした炭を顔出させて熱を強め、反対に暑く感じるときは灰をふんわりとかけて火をやわらげます。
そんな微妙な調節も、炭ならではの楽しみです。
こたつの準備
朝晩の空気が少しひんやりしてくる10月、「戌の日(いぬのひ)」にこたつを準備して火を入れます。
戌(いぬ)は、十二支の中で「火を守る」と言われています。
このため、昔から火を使う仕事(かまどや炭火、囲炉裏、こたつなど)を始めるには、戌の日が安全で火事を防ぐ縁起の良い日とされてきました。
その習わしを今に受け継ぎ、戌の日を選んでこたつを出しています。
炭づくり
こたつに使う炭は、庭のブドウやリンゴの枝を整える剪定作業で出た枝。
秋になると、それらを畑で燃やして炭にします。
自然の恵みで育った木々が、形を変えて冬のぬくもりを生み出す。
そんな小さな循環の中に、季節と共に暮らす先人の知恵が息づいています。



